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NEWS PRESS ー 新着情報 ー

すべて      お知らせ      ARTIST & RELEASE 情報      DOMO PRESS     

DOMO PRESS     2020/02/28
【中村 中】インタビュー!
歌手としての傍ら、多くの表現者や、舞台への詞・曲提供を行うなど、近年では舞台やテレビで役者としても活躍中の中村 中。そんな彼女が満を持して新作を発表した。現代社会におこるおかしなことをテーマに制作された『るつぼ』から1年、日常に潜む問題に視点を移してうまれたのが『未熟もの』。最新アルバムについて、そしてこの時代に生きる彼女の想いについて話を聞いた。...  続きを読む
DOMO PRESS     2020/02/21
【TUBE】 インタビュー!
1980年代から日本の夏を歌い続けてきたTUBEが、今年6月でデビュー35周年を迎える。そして毎年恒例となっている夏のスタジアムライブも、今年は通算32回目となる地元・横浜スタジアム公演(9月5日)に加えて、5年ぶりに阪神甲子園球場公演(7月25日)も開催決定! 夏の大イベントに向けて着々と準備を進めるメンバー4人に話を聞いた。...  続きを読む
DOMO PRESS     2020/02/18
【イリュージョニスト HARA】 インタビュー!
ラスベガスのマジック世界大会で日本人として初のグランプリを受賞し、世界を駆け回るHARA。各国で喝采を浴び、新時代のイリュージョニストとして活躍する彼の魅力は、何と言っても観客全員が参加型というステージにある。不思議や奇跡を共に体感すること=ステージに込められたストーリーや、ファンタジーに没入することで観た人全てが笑顔になる。そこには不可能が可能になるという力強いメッセージがあるのかもしれない。今までのマジックショーにはない“感動”をぜひ体感して欲しい。...  続きを読む
ARTIST & RELEASE 情報     2020/01/09
【back number】 "NO MAGIC TOUR 2019" ライブDVD&Blu-ray、3/25リリース決定!
●back numberが、2019年8月に開催した大阪城ホール公演を収録した映像作品『NO MAGIC TOUR 2019 at 大阪城ホール』をリリースすることが決定した。...  続きを読む
DOMO PRESS     2019/12/23
【松室政哉】インタビュー!
ポップスに選ばれた男・松室政哉。満を持してこの冬リリースする配信シングル『ハジマリノ鐘』は、2ndシングル『僕は僕で僕じゃない』に続きこれまで第三者的な目線で楽曲を紡いできた松室が、より自身の経験や思いをリアルに表現した渾身のバラードソングだ。もがき苦しむ中にも愛と希望を感じる本作を前に、今の心境を語ってもらった。...  続きを読む




【中村 中】インタビュー!

DOMO PRESS

2020/02/28

中村 中 interview
歌手としての傍ら、多くの表現者や、舞台への詞・曲提供を行うなど、近年では舞台やテレビで役者としても活躍中の中村 中。そんな彼女が満を持して新作を発表した。現代社会におこるおかしなことをテーマに制作された『るつぼ』から1年、日常に潜む問題に視点を移してうまれたのが『未熟もの』。最新アルバムについて、そしてこの時代に生きる彼女の想いについて話を聞いた。
interview & photo■mayuko tosa

★NEW AL『未熟者』NOW ON SALE!
★LIVE★
中村 中 LIVE2020 僕らは半人前
6/27(土)東京・日本橋三井ホール

オフィシャルHP→https://ataru-atariya.com/

 

●私が初めて中村 中の歌声を聴いたのは「友達の詩」。ふと流れてきたその曲に、思わず手を止めて聞き入ってしまったのを覚えている。
「 手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい それすら危ういから 大切な人が見えていれば上出来 」
その言葉選びと表現力に圧倒され、以来、自然と彼女の作品に触れる機会が増えていった。中でも『家出少女』という曲は、何かあるたびに聞き返す程、私の人生にとって大切な存在。曲を聞けば聞くほど、この人はどんな人なんだろう?どんなことを考えて生きているんだろう?そしていつか、彼女に会ってみたい、そんな風に思うようになっていた。彼女のファンを“中毒者”と表現することがあるが、私もこの時すでに彼女の魅力に取り付かれていたのだと思う。
それから数年が経ち、実際に彼女に会う機会に恵まれた。今でもよく覚えている。2012年にリリースされたAL『聞こえる』のキャンペーン。東日本大震災後、復興に向けて日本が必死に足掻いていた時期。頑張らなきゃ!皆がそう意気込んでいる時代に中村 中はその作品で“脱力”というキーワードを投げかけた。<力を入れてちゃ感じないヨ、力を抜かなきゃ入んないヨ>歌詞にもあるように、逞しさよりもしなやかさが必要だと話す彼女に、ハッとさせられると同時に、何かがストンと落ちて気持ちが楽になったのを覚えている。ド緊張しながらも、初めて会った中ちゃん(あえてこう呼ばせてもらう)は、とても気さくで柔らかな笑顔が印象的だった。でも、その中には強い芯があって、その相反する2つの要素が彼女の世界観を構築しているんだなと感じた。そして、ますます彼女の魅力に引き込まれていったのだ。
と、少し前のことを長々と振り返ってしまったが、いつも生きていく中で何かのヒントをくれるのが彼女の曲だと私は思う。昨年リリースされたAL『るつぼ』のテーマは“おかしなこと”。何かが変でどこか息苦しい現代社会を彼女独自の視点で切り取っている。何を感じてどうすべきか?聞いた後に生まれる何とも言えない余韻とたっぷりの余白、それをどう解釈するのかを聞くものにゆだねる…、中村 中だからこそ生み出せた1枚。私も『るつぼ』を聞いて感じたたくさんのことを、前回のインタビューの際に自分の言葉で伝えさせてもらった。あれから1年、1/159作目となるALがリリースされた。タイトルは『未熟もの』。
「『るつぼ』はパブリックな場所、家の外で起こっている問題・・・インターネットいじめや過重労働のことを考えて作ったんですけど、今回の『未熟もの』はプライベートな中にも問題があるよってことを歌っています。なのでシチュエーションをなるべく身近なエリア、住んでいる家とかあまり外に出ないようにしました。ライナーノーツには『るつぼ』の続編と書きましたが、続編というよりは、『るつぼ』と『未熟もの』この2つはセットで聴いてもらえたらいいなと思います」
おかしなことを更に掘り下げた『未熟もの』は、児童虐待やDVなど日常に潜む問題を取り上げている。登場人物は皆、どこか欠けた人たち。日々の苛立ちを一番弱い相手にぶつけてしまう人、支配する人やされる人、殺意を抱いてしまう人やこの世から抜け出したいと願う人、部屋に閉じこもってしまった人・・・。きっと誰もがそれをどこかで感じているのに、自分の欠けた部分から目を背けてしまっている。外から内への変化は、より身近なものとなり、聞く側も更に内なる部分を揺さぶられる。そんな『未熟もの』を聞いて私がまず思ったのは、自分も“未熟もの”なのだということ。そして未熟な自分を認めたらもっと楽になるのではないかということ。改めて振り返ると、私はこれまで誰かに褒めてもらった経験があまりなかった。だからこそ、誰かから評価をされても素直には受け入れられず、まず自分で自分を評価してしまう。そして気づけば、完璧を求め、こうじゃなきゃいけないと考えるようになってしまった。それは自分だけではなく、他人に対しても同じで、いつしか自分にも他人にも厳しい人になっていたように思う。誰かに頼ることさえできない。完璧主義と言えば聞こえはいいのかもしれないが、ただ承認欲求が強く、自分に自信がないことの裏返し。だから私は、自分のことが好きではない。
生きていく中で何かのヒントをくれるのが彼女の曲、少し前に私はそう記した。今回私に、そのままの自分をもっと好きになりたいと思わせてくれた曲がある。それは、7曲目に収録されている『僕らは半人前』。僕は半人前、ではなく 僕“ら”は半人前。レゲエのリズムにのせて歌われるこの曲は、日本人のルーツではないリズムだからこそ陽気になれたり、自分をさらけ出せるような部分も感じられる。未熟なものたちが集まって<僕らは半人前>と何度も繰り返すこの曲を聞いていると、なんだか出来の悪い自分を肯定してくれているように思えた。もしかすると、自分が理想にしている人も何かしら欠けた部分があるのかもしれない。そういう風にものの見方を変えてみるともっと生きやすくなるんじゃないのか。そんな気持ちを素直に彼女に話してみた。
「ありがとう、歌っててよかった。私もそうなんですけど、自分のことが嫌いだったり、人はすごくよくできてるなって思うというか、人の良いところばかり見つけるけど、自分の良いところは分からなくて…。誰かに“いいじゃん”って言われても自分自身がそう思ってないから、素直に受取れないんだよね。謙遜なんかじゃなくて。“そうでもないんです、本当に”って思っちゃう。それって仕事っぷりとかもそうだし、私の場合は容姿のこととか、コンプレックスが強いから。褒められ慣れてないっていうかね、褒められるようなこと何もしてないしって思ったり。しかも完璧主義っていうのは私とすごく似てて、“これくらいはできて当たり前だから、そんなに褒めてもらうようなことじゃないのに”って。褒められれば褒められるほど沈んでいくみたいなことが結構あって…。でも、それってつまり、“いいね”って言われるってことは、反対によくないと絶対ダメなのかな?っていう恐怖感ってあるからなんですよね。この曲が好きって言ってくれたのは、水準を全員で低いところに持ってくる歌だから、その感覚がすごく楽って思ってくれたのかも。自慢話よりも、いかに自分がダメかっていう話をみたいわけですよ、宴感のある飲みの場では()。そういう方が、結果仲良くなれたりもするしね。凄く仕事ができる人の周りにはできない人が寄ってきちゃう。なぜなら、やってあげられちゃうし、最後はこの人がやってくれるって安心してるから。でも、そういう人って実はものすごく甘えたいし、できない自分も認めてほしかったりもするんですよね」
生きてきた時間は確実に私の方が長いのに、なぜこんなにも人の気持ちがわかるのだろうか?いや、年齢なんて関係ない。彼女は本当に“深い人”なのだ。そして私たちはいつもその言葉に救われる。歌詞にしても話し言葉にしても、彼女から軽率な言葉を聞いたことがない。言葉って凶器にもなるし、パワーにもなるし、いろんな力を持っているものだと私は思う。言葉の持つ両面性を知っているからこそ、言葉を大切にしているのではないだろうか。彼女はいったい何を基準にして言葉選びをしているのか。
「言葉を大切にしてるかどうかは、自分では正直よく分からないです。私が曲を作ろうと思った始まりは、話し言葉で人にものを伝えるのがすごく下手だったから。幼少のころに自分の抱えている悩み…、テンポよく言葉が出てこないとか自分のセクシュアリティの悩みを説明する知識も当時はなかったんですけど、それよりなんて言っていいかわからないし、言ったとしてもからかわれるだけだと思って基本誰にも言わなかったんですよね。そうするとまったく喋らない子供になっちゃって。そしてキャパオーバーみたいになってくるわけですよ。それを歌詞にするということで吐き出す方法を見つけたんです。だから大切にするというよりも、すがってる、頼ってるっていうかね。しかも、凶器になるって言ってくれたように、私の歌は誰にとっても傷にならない言葉ではないと思うんです。でも歌詞を書く時にこの言い方なら伝わるかな?とかこの言い方なら面白いって思ってもらえるかな?っていう挑戦はしてます。より“ひっかかる”ように書いてるのかな。読み手がこういう風に続くのかな?って思ったら、ちょっとノッキングしてあえてストップするように作ったりもします。例えば『親と子』でやった挑戦は、<何回言ってもわからないの 何回言ったらわかるの>という部分。最初の“の”は“こと”っていう言葉の置き換え。何回言ってもわからないことを何回言ったらわかるの?っていうことなんですよね。実は叱っている人に向かって言っている言葉にも聞こえるんです。話し言葉では省略出来るけど、書き言葉としては普段使わないですよね。面白みもあるのでそういう遊びというかひっかかる方を選んでますね」
今作もアートワークは東學 氏。4枚目のAL『少年少女』からタッグを組んできた2人。毎回作品の世界観をさらに深い部分へと誘うようなデザインに息をのむのだが、今回はなんと中村 中の顔半分が糸で繕うように縫い付けられているものだった。これを見て私がまず思ったのはダーニング。どこか欠けた人たちが登場する『未熟もの』、衣服の破れやほつれをわざと目立たせて繕い、デザインを楽しむダーニング。この2つがどこか繋がったのだ。自分のダメなところを隠すんじゃなくて、繕う。
「まさにそういう意図があります。ダーニングって言葉は知らなかったけど()。歌詞カードの中は絆創膏で歪んでるところを直したりしてるんですけど、デザイナーの東學さんは“自己治癒”って言ってました。『柔軟』ができた時にこのジャケットの案が浮かんだんです。結局みんな忙しく働いているし、なかなか人の分までケアしてあげられないから、やっぱり自分のことは自分である程度できてないといけない・・・。そういう時に自分で自分を慰めるとか、自分で自分のほつれをなおす感覚も持ってないとって。狭い部屋でも深呼吸して伸ばして、楽になって、それを自分のために使おうみたいな。それをジャケットでもやろうって。どうにか自分で自分を癒そうと。2020年、なかなか人の分まで助けてあげようっていう余裕のある人も少ないと思うんですよね。とにかくみんなすごく忙しく働いてないかい?って思うから、自分を癒すって人が多いのかもなって思うので。それが現れたのかもしれないです」
自己治癒。まずは自分を大事にすることから始めれば、その小さな点はいつしか大きな輪となり波紋のように広がっていく…。拡大解釈かもしれないが、中村 中は自身の生み出す作品で平和を歌っているのかもしれない。今回の話を聞いて私はそんな風に感じた。
そんな最新作『未熟もの』とともに彼女は現在、全国11箇所回るアコースティックツアーを実施中。四国でも松山・高知・高松と3箇所で開催されたので足を運んだ方もいることだろう。そして6月には東京・日本橋でバンド編成でのライブが決定している。
「アコースティックツアーは自分の未熟な部分とか、子供の頃にあった大人とのいさかいを話しながらのんびりとやっています。私は、若者の叫びとか声を上げられない人の想いを書き続けてたんだと思うんです。だから『未熟もの』に合う過去の曲を選んでいた時に選びやすかったんですよね。弾き語りツアーは子供の主張と大人の疲れを癒すみたいなパートを作って回りました。次は6/27に東京・日本橋三井ホールでバンドライブをします。距離はありますが、弾き語りツアーで鍛えてもらった曲を今度はバンドでやります。宴感はバンドの音圧で聴いた方が陶酔できますよ()。ぜひ、こちらにも遊びに来てもらえればうれしいです」
取材後、きちんと目を見て“今日もありがとうございました”と両手で握手をしてくれた。不思議なのだが、彼女と握手をすると私は毎回、色んなことから目をそらさずに生きていきたいと思わされるのだ。中村 中の曲、そして彼女自身からもらったヒントで少しでも生きやすくなるように。
もし、まだ彼女の曲を聞いたことがないという人がいれば、1度聞いてみてほしい。どんな感情であれ貴方の中には何かが残るはずだ。そしてその生まれた何かを少しの時間でいいから眺めてみてほしい。もちろん、音楽なので音を楽しむだけでもいい。皆が忙しい現代社会、そんな時間があってもいいんじゃないだろうか。

 

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