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【稲川淳二】インタビュー

DOMO PRESS

2019/07/01

稲川淳二 interview


四国でももうお馴染みとなった『稲川淳二の怪談ナイト』。今年は27年目の夏、全国48公演が決定。語られた怪談は460話にも及ぶが、さてこの夏はどんな恐怖と感動が待っているのか?!今年もあいつがやってくる!
interview◼aco yamazaki

STAGE
9/13(金)香川県教育会館 ミューズホール
9/14(土)高知市文化プラザ・かるぽーと
9/15(日)砥部町文化会館 ふれあいホール
チケット好評発売中!
 



「高知・愛媛・高松とキャンペーンで回ってきまして…。昔は私歩いて回ってました(って違うか)(笑)」とお会いするやいなや私達を和ませてくれる稲川さん。怪談ナイトは四国でも既にお馴染みになった。
「いやもう嬉しいです。四国は毎回来たいとこですしね。独特の文化もあっていいところですよ。私大好きです。四国って磁場がいいんですよ。台湾とかと同じで強いっていうかな。だからちょっとやそっとじゃ沈まないと思いますけどね。広島なんかも同じで、原爆なんかもありましたけど戦後直ぐに復興して今じゃとっても綺麗な街なんですよね。ここもそう。そういうところが本当のパワースポットだと思いますけどね。皆神社がパワースポットなんて言うじゃないですか?実は神社はパワースポットじゃないですからね。カップルで行ったら分かれちゃうところもあるし、敵味方なんかもあってね。全部行けばいいっていうもんじゃない。パワースポットは四国です!福岡、広島なんかも同じでパワーもらえるな」 そんな四国をパワースポットだと言ってくださる稲川さんにとって、真のパワースポット、パワーの源というのは、やはりこのミステリーナイトツアーだと思うのだが…
「あぁ〜そうですね。ありがたい。まさに私に命をくれているというかな。怪談を育ててくれているのはファンの皆さんと、盛り上げてくださっているスタッフの皆さんですよね。普通この歳になって盛り上がるものなんてなかなかないじゃないですか。ねぇ。でも本当はね、怪談っていうものは爺さんから話を聞いた方が面白いんですよ。私もそうだったんだから。このツアーが始まった頃に北九州のお爺ちゃんが200字詰の原稿用紙数枚にびっしりと文章を書いて送ってくれて…感動しました。当時若造だった私ももう72歳になっちゃったしね。でも話っていうものはやっぱり聞くもんだと思うんだな。見るもんでも読むもんでもなく、聞くもの」
テレビやラジオに加え、ネットが普及した現代において、何をするでもなく得られる情報は格段に増え豊かになったのかもしれない。ただ、実際に足を運んで人間の体温や息遣いを感じて“話を聞く”という機会は圧倒的に減った。想像を膨らませ、思いを馳せ、そこから自分なりに何かを感じ取る。心を通わす事で生まれる怪談の世界は、今の私達が忘れかけた、大切なものに気づかせてくれる不思議な時間でもある。
「四国に来る頃には丁度お話しも仕上がってる頃だし、一番いい時期ですからね。怪談てね、割とぶっつけ本番みたいなところがあるから、ツアーが始まってすぐの頃はスタッフも私の話しをお客さんと一緒に一生懸命聞いているんですよ。で、俄に照明とか音とかの演出を加えていくんですよね。それが段々と形になっていく。舞台って皆何回も稽古するでしょ?私の場合は演者が私一人だけだから自分の練習くらいしか出来ない。だからあとは本番でのお客さんの反応や、話をしている時に見える絵を追っていくんですね、それが見えて来るとお話が結構形になってくるんです」
怪談は回を追う毎にどんどん育って行くと断言する稲川さん。セットに関しても、稲川さんは打合わせに参加せず、プロデューサーとスタッフの方で制作をしていくのだが、実際始まってみると妙に話とステージがリンクするとか。そんな不思議も積み重なり毎年形が見えてくるという…今年はどんな風になるのか?
「今年はね、自分でこういう風にやっていこうって決めた事があったんですよ。別に色を決めたというかそういうのではなくて、私70歳になったらスタートしようと思ってた事があってね。何か一つ方向性を決めたいなって。それが“歴史にならない歴史”を話していくこと。歴史っていうのは例えば大きな出来事・関東大震災が何年何月にあって、戦争があってって、そこに怪談がある気もするけど、そういう事ではなくてその後ろにあるもの。戦争もそうだし、自然もそうだし、地域的な事もそうだし。でもそれって、当事者が亡くなっちゃうと話も消えちゃうんです。実際こういう事があったんだよっていうのを残してあげると、誰かがそれを語ってくれる。それを繋げて欲しい。私もせいぜいあと30年生きられても、その先は生きられませんから、その人生の中で今の私が語れるものを語らせて頂く。私の代が終わったら誰かがまた請け負って話して行ってくれればいいわけですね。そう思った時にふと考えたのが、歴史にならない歴史を語っていきたい。それはただ怖いっていう事だけではなくて、あぁこんな時代背景があってこんな歴史があったんだっていう話をしていきたい。今年はそういう新たなテーマも自分の中で設けたので、去年よりもレベルの高いお話をお聞かせできるかと思うんですよね。去年はどちらかというと演技力が必要な話が多かったのでそういう話の立体感?笑いながらだけど怖いっていうのがあったんです。ですから今年は話が少し難しいかもしれないですね。失敗したら切ないですけど、成功したら絶対的なものになる。もちろん毎年挑戦はしてるんですけど今年は特にそんな気持ちが強いかもしれないですね。若い頃は今できなくても次があったかもしれない、でも私の年齢になってくると次がない。次がないから楽しいんですよね。だから今の年齢の私の話を聞いて欲しいですね」
ここ2年くらいで徐々にそういう思いが固まってきたという稲川さん。怪談は70歳からだ!とよく仰っていたが、この歳になったからこそそう思えたのが大きいという。「昔は怖い怪談・笑える怪談・感動する怪談が当たり前だったんだけど、今はそうじゃない。もちろんそれも大事なんだけど、あぁ懐かしいなとか、ふっとした時にこんな話があったなぁ、あれ稲川淳二が話してたっけ?になったらいいなと思ったわけですよね。話が残るって楽しいじゃないですか(笑)」
魂がなくなって、何年か先になっても稲川さんのお話や存在が残るというのはとても浪漫があって素敵だと思う。
「そうそう。私の存在なんかは忘れ去られたって本当はいいんですけどね。だからね、私今のうちに一生懸命ウソついてるの。自分がどれだけいい男かって(笑) 今年は全国で42箇所48公演、今年も私自身が誰よりも楽しみにしていますよ。知る限りは今年が最高だと思ってるし、お話も丁度いい感じに仕上がってるので、感動して泣いちゃうかもしれないし、恐怖でもってちびっちゃうかしれない。ですので怪談ナイトにお越しになる方は、ハンカチは2枚、パンツは3枚くらいお持ちになっていらして下さい!」
稲川さんの懐の深さは向かうところ敵ナシだなと感じた一時、皆さんぜひ稲川怪談に足を運んでみて欲しい。癒やされること間違いナシ!
 
END

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