Exciting Summer in WAJIKI '07
8/13(月)@大塚製薬徳島ワジキ工場野外ステージIKIJAWa
text&photo●Noriko Kitahori

●前夜から降ったりやんだりの雨というコンディションの中、Miが華々しくオープニングを飾った。
大役を担う彼女たちだが、堂々としたパフォーマンスは、むしろそのプレッシャーを楽しんでいるかのようだ。わずか20分にして観客との心に距離を詰め、会場を温めた。続いて、今回の出演者の中で黒一点の秦基博が登場。その圧倒的な存在感の声は、はるか後方の芝生ゾーンの人の視線までをもステージに釘づけにするほど…。彼が新人だとは全く信じがたい。
本編のスタートを切ったのはmihimaru GT。hirokoの「女の子よせて上げてますか??男 の子、もっこりしてますか??」がライブのゴング(笑)。「ユルメのレイデ」「パンキッシュ☆」といったパワーナンバーが放つ熱気が、雨雲をも吹き飛ばし太陽を呼び寄せた。そんな晴れ間もつかの間。転換中に再びにわか雨が降る。
しかし、この雨のしっとり感が意外にも絢香の登場曲「三日月」とマッチ。広大な自然に響く絢香の歌声と、バイオリン…それは感動を通り越して“神々しさ”すら感じられるほどだ。さらに「CLAP&LOVE」「Peace lovin people」といった爽快なPOPナンバーを完璧に歌い上げる。彼女の歌唱力は本当に底知れない。
この頃、すでに来場者は3万人を越えていたが、その観客たちは大塚愛のキュートな笑顔に悩殺される事となる。「PEACH」「HEAET」「恋愛写真」とフレッシュな新曲が続き、ラストはお待ちかね「さくらんぼ」で“もう1回!”コール。みんな、これを言うために来場したでしょ?と言いたいくらいの一体感だ。
トリを飾ったのは地元徳島出身のチャットモンチー。見る毎に、ひと周りもふた周りも成長してステージに現れる彼女達。その日、阿波踊りの日程と重なっていたせいかダンスナンバー「シャングリラ」でさらにいつもの数倍は輝いていた。腰のすわった演奏、乙女心炸裂・胸キュン必至の歌詞…日本の音楽界を支える本物のロック・バンドだと確信。この3人は“ただもんじゃない”。
最高に贅沢な夏の饗宴を過ごしたこの日。おそらく「SOY JOY」や「カロリーメイト」をほおばるたびに、この感動を思い出すのだろ う。また来年のWAJIKIでこの感動を再び味わいたい。