昨年は過去最多となる夏フェス出演を経てライブバンドとしての揺ぎ無い地位を確立した彼ら。その後リリースとなったSG『スロウレイン』『プリズムの夜』により無限のサウンドスケープを提示。そんな中、満を持して5枚目のアルバム『green chord』 が完成!作品自体の自由度が実に高く、生き生きとして開けた本作にはVo.大木の精神的な成長も大きく反映しているとか…。
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photo&interview●aco nagata
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■LIVE 2007/3/25(日) 高松オリーブホール THANK YOU SOLD OUT!
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●久々の高松となりますが、モンバス以来ですね!
「そうっすね、3年振りです。さっきうどん食ってきて。やっぱり四国はのんびりしてていいな」
●年末のカウントダウンのライブも実は拝見させて頂いてて。バンド自体が外に向かっているような印象を強く受けました。あの日のライブが私のベスト3に入るくらいいいライブだったっていうのもあるかもしれないですが…
「それは確かにありますね。メーカーの人間も同じ事言ってたし。うちら的にもあの時のライブはいい感触で。まぁその前にアルバムが凄くいい感じでできてたから、その気持ちのままライブをしたいねとは言ってって」
●そのアルバム『green chord』ですが、具体的にgreenという色が最初から見えていたんですか?
「見えてた“緑”っていうのもあるんだけど、感覚として見えてるというのが強かった。ギターのフレーズを弾いてみても、あぁなんか緑の感じだなって。分かり辛いんですけど(笑) そういうのがずっとあったので自分の直感に従って。最近風水で調べたら緑には穏やかとか調和、受け入れるっていう意味もあって、自分がこの作品を作ってる時も正にそういう気持ちだったので」
●楽曲の構築感とか、色んな面においても伸び伸びとやってる感じを受けましたが、それってやはり大木さんの精神的なものが?
「そうですね。完全にメンタル的なものが出てますね(笑) まぁこれは色んな所で言ってる話ですが、前作を作った時にメンバー間がぐちゃぐちゃで、解散の危機に直面してて。そんな時にスカパラの谷中さんとか加藤さんに飲みに連れて行ってもらって相談したんですよね。“俺はワンマンバンドになりたくない。3人が同じヴィジョンを描いていたい”って。そしたら“バンドっていうものはワンマンで当たり前なんだ。お前が詞とメロディーを描いている以上、サトマや一悟はそれに勝てないから。一番エネルギーがある奴が発していけばいい。2人がついて来てくれるだけで満足しないと”って。そこで一気に霧が晴れて。だからそれを素直に出して行こうって思って…次の日に3人集って中目黒で泣きながら飲んで…それでできたアルバムなんですよ(笑) バンドやる楽しみがココへ来てやっと見えたっていうかね」
●聴き所も随所にありますよね!M4のスロウレインからインスト2曲を挟んでM10千年歩行M11懸命の銘への楽曲の構成は、夕方から夜明けまでの時間の流れを感じるし、ラストのtowardはM2Returningに繋がってて
「正にその通り!何か見抜かれてて恥ずかしいっすよ。時系列になっているのは後で気付いたんですけどね(笑) ディレクターのアイディアでインストを中に入れることで前編と後編っていう感じになるかなと。で、M8はAM2:00というタイトルに。並べてみたらいい感じにまとまりました」
●そして後半の盛り上がりからラストのtoward、これがまた超大作でポジティブな作品。救われます
「うん、あの曲は最後の“We are living toward the true days”が全てで。だからこそ最初を暗くする必要があったし、カオスの部分や、演奏を荒くする必要もあったんですよね。本当は20分くらいあった曲なんですけど、削って削って、それでも10分近くあります。やりたい事を全て出せた作品かな」
●しかし今作も普遍的で大きなところを歌ってますが…
「そうですねぇ。普段は大体女の子の事考えてますけど(笑) 考える事が大好きなんです。小学校の頃から宇宙の本とかばっかり読んでて(笑) それはもう自分のベースにあって、その他には量子力学の話とか。最近はシンクロニシティーって言って、無意識な所で人は繋がっているっていう話とか。たまたま着てる服が同じとか、テレビ付けたらさっき飯食った店が映ってたりとか、そういうのって偶然であって必然であって、必ず意味があるっていう。で、形あるものはいつか必ず無くなるんですよね。だからこそ、その存在価値、つまり意味を刻んでいきたい。それが僕の美学みたいなものですね」
●さてライブも近づいていますが、久々となる高松のお客さんへメッセージを
「ぜひアルバム『green chord』を聴いて頂いて、精神世界を高めて頂いて…それを確認し合える場所がライブだと思っているので、皆でポジティブな世界を作っていきましょう!宜しくです」
★NEW AL『green chord』NOW ON SALE!
★NEW DVD『scene of“green chord”』3/7 ON SALE!
※ツアーファイナルは2007/5/12(土)日本武道館にて!
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