PENPALSのフロントマンとして、シーンをリードし続けてきたハヤシムネマサが、“REVERSLOW”として新たなソロプロジェクトをスタートさせた。構想1年、制作期間6ヶ月をかけたデビューAL「メロディーチェイン」を完成させ、約1年ぶりに四国へ。優しい言葉たちと上質のメロディー、心地よいリズムのアンサンブルが生み出した、まさに新感覚のサウンドトラック。これが、REVERSLOW・ハヤシムネマサの世界観だ!

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interview●aco nagata
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純粋に一人でも多くの人達に音楽を届けたい・・・素直にそう思える作品を作る事が出来た。
●「俺にとってREVERSLOWはリハビリみたいな部分もあって…今回のテーマとしてよく使う言葉『長旅の疲れを癒すためにまた旅に出る』という想いがありました。そこで完全に休暇をとって休むのではなく、今までと違うペースの旅に出ることによって疲れを癒そうかなって」。…昨年のPENPALSのツアー、松山で彼を襲った悪夢、活動休止…人生のターニングポイントを迎え、ソロとしてセカンドキャリアをスタートさせたハヤシムネマサの表情は、驚くほどに穏やかだった。それにしても、同じ人間が作り出したものだろうか?REVERSLOWとは“丁寧に言葉を選び、丁寧に発音し、丁寧に唄う”まるで上質のブランケットにくるまれたような優しい楽曲群、モヤモヤした日常をギアチェンジするようなアッパーなPENPALSの世界観とは全く真逆のものである。「今、誤解を恐れずに言うとすれば、REVERSLOWのハヤシの方が、俺が本来持っている音楽性を素直に表現するものだなと。PENPALSはそれが悪い事ではなくて、デフォルメしてたというか。ロックのフォーマットに乗っ取った部分を楽しんでいたというか。もちろんそれが嘘だったというのではなくて、演じてた。今は本当に“素”の部分を表現しているという感じ」。…だからだろうか、ハヤシ自身の“裸心”を披露したデビューAL「メロディーチェイン」には愛しいほどの情熱を感じるのだ。「アルバムビジョンも明確にあったので、レコーディングはみっちり半年かけて行いました。曲によっては20~30回録り直したものもあるし、PEALOUTの高橋君にお願いもう一回だけ、もう一回だけ!って何回もドラムを叩いてもらったり(笑)」。音を積み重ねて、また崩して、そして積み上げる。そんな音楽に対する誠実さが、これだけの完成度の高さを生み出したのだろう。また本作では多くのアーティストともコラボレート。プロデューサーとしての手腕も見せつけた。「サウンドトラックが作りたかったんですよ。僕のセカンドキャリア=旅立ちなわけで、ロードムービー的なものを作りたくて。先に曲があって、その曲の魅力を100%引き出すためにはこの人にお願いしたいなって。作品のイメージありきでオファーして、それを快く皆さん理解して下さったので、凄くいい作品ができました。我ながらナイスプロデュース!(笑)」。12の楽曲ごとに展開されるストーリー、アルバムを通じて構成される物語、実に斬新かつアバンギャルドな作品に仕上がっている。「REVERSLOWで作り上げた音楽に関しては、何の不安も・不満もないし、それは全然胸を張って言えるんです。だからこそこうやって、今までは考えられなかったキャンペーンを北から南までやっているわけで、そこには純粋に一人でも多くの人達に音楽を届けたいっていう気持ちがあって。そうやって素直に思えるものを作ったから」。REVERSLOW =REVERS+SLOW→ゆっくりと元に戻る・繰り返す。それが常に続いていくことで人生は成り立っているんじゃないかとハヤシは言う。「それはメロディーチェインっていうアルバムタイトルにも繋がっているんだけど…生活と音楽と人生とそれぞれが常に連鎖しながらゆっくり進んでいけばいいかなって」。アーティストとして、表現者として、彼の本当のスタートはココからなのかもしれない。

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