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●interview●Makiko Naito text●aco nagata
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●LIVE TOUR 2005"いい風"
7/21(木)@松山サロンキティ
7/22(金)@高知キャラバンサライ
7/24(日)@高松DIME
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「聴いてくれている人達の周りにもいい風が吹いてくれますように」
●独特のスタンスで作品を発表し続けるシンガー、矢野真紀のライブツアーが四国3カ所でも決定となった。4/27には1969年に“五つの赤い風船”というフォークグループが発表して大ヒットしたSG「遠い世界に」をカヴァーし、三井住友銀行グループの企業CMとしてもOA中。「一見シンプルな言葉の中に、とても深いメッセージが込められていて、いろんな角度から解釈をする事ができる、人に優しく、強い曲だと思います」(矢野真紀、以下省略)。と語る作品は、彼女にとってもお気に入りの1曲。そして早くもこの作品を含む6枚目オリジナル・アルバム「いい風」が5/25にリリースとなった。この時期にピッタリのタイトル「いい風」は、今の矢野真紀自身の状態を表しているような素敵なネーミング。「“いい風吹いてるね”と言われれば嬉しいです(笑)。でももし本当にそうだとしたら、それはこのアルバムが起してくれている風だと思いたい。そして聴いてくれている人達の周りにもいい風が吹いてくれますようにという願いを込めました」。そんな作品には本人作曲のほか、コブクロの小渕健太郎書き下ろしの「大好きだったんだよ」や、矢野真紀が敬愛する谷口崇氏の作品も収録。「小渕さんには私からお願いしたんです。2年程前に大阪・徳島でのイベントでご一緒させて頂いたのがきっかけで、どこかのタイミングでコブクロさんの人肌に近いやわらかな音楽の中で、自分も泳ぐ事ができればと思っていました。また谷口さんは…“さすが谷やん!私のツボをよくご存じで”と思いました(笑)。儚くて切なくて、人間臭くて、強くて、弱くて…大好きな詞です」と顔を緩ませる。また、面白い試みとしては「日々のすきま」「キラキラ映して」の2曲を広沢タダシ氏との共同作業で。「“日々のすきま”は骨組みを私が作って来て、広沢くんに聴いてもらって、一緒にプリプロして作り込みました。そのまま細かいところを2人で調整していった感じです。“キラキラ映して”の詞は、大枠を広沢くんがザックリ作ってきてくれたものを、私が更にフィルター通して作って行きました」。矢野真紀ワールド全開とも言える独自の世界観、非凡なメロディセンスは今作もまた健在。それは多くの人たちの愛情に支えられ育まれた肌触りのよい作品たちばかりだ。「今年デビューして6年目になるのですが、この6年で出会わせて頂いた沢山の素敵な音楽人の愛と、協力があって生まれた大切なアルバムです。そんな皆の人間くささや、現場で流れていた“いい風”をぜひ感じて下さい!」。
 アルバムを中心にした全国ツアーもいよいよスタート、高松はファイナルということでその期待も深まるところ。「細かくお話できませんが、NEW AL“いい風”を、音楽を、今まで以上に立体的に楽しんで頂けるライブにできるよう頑張りたいと思います。いつも“おかえり〜!”と温かく迎えてくれる四国の皆さん、アルバム“いい風”によってまた新たな四国の人たちとの出会いもあったら凄く嬉しいです。また、いつもライブに足を運んでくれる人たちも、新たに楽しんで頂けるような空間作りをしていきたいなと思っているので、待ってて下さい!」。最近はグリーンにハマっていて、ベランダに置いた植物達に癒されるのが気持ちいいと、プライベートにもいい風が吹いている彼女。「無駄に年を重ねるのでは無く、日々、進化、成長する為にここに生かされていると思うし、そうでなければ意味がないと思っていて…ただどんな風にと自分を客観視するのは恥ずかしいですが…(苦笑)。聴いて下さる人達がいるから、私の中で守るべきものが生まれ、変わろうとする力も生まれるんだと思います」。と、きっぱり言い切った潔さからは、彼女の音楽に対する誠実さが伝わってきた。ライブではそんな彼女の“成長の跡”もぜひ感じ取って欲しい。


★AL「いい風」
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