名古屋発、超個性的な自由児5MC+抜群のセンスと眼識鋭き1DJ=nobodyknows+。昨年6月にAL『Do you know?』にてメジャーデビューして以来、わずか1年有余でヒットチャートを賑わす程のトップグループにのし上がった彼らが、2nd AL『5MC & 1DJ』をリリース。前作を上回るほど高きモチベーションの元、6人が一つの方向に向かってガッチリとスクラムを組んで制作された作品は、ズバリ、向かうところ敵ナシといったことろ。アルバムリリースに加え、47都道府県でのライブツアーが決定している彼らから、DJ MITSU、CRYSTAL BOY、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスに今の心境を聞いた。

interview&photo●aco nagata


●アルバム完成で見えたメンバー間の絆の深さ
寸分のズレもない。6人が同じ方向に向かって足並みを揃えたら、こんなにもストレートで温かい作品ができるんだ!AL『5MC & 1DJ』を聴き終えた時、私の中には爽快な風が吹いた。6人それぞれが今生きている証みたいなものを音楽にシンクロさせ、自分たちなりに昇華させたアルバムは、どこを切り取ってもありのままのnobodyknows+が凝縮されていて、じっとりと熱いものが伝わってくる…これは紛れもない名作だ。「やりきった感みたいなのはもの凄くありますね。自信作ができました。もちろん1stは1stでのやりたい事・目標というものがあって、満足感というのはあったんですけど…2ndとはまた少し違っていて…」(DJ MITSU以下MITSU) それもそのはず、1st AL『Do you know?』制作には足掛け5年という期間を要していて、インディーズ時代後期に加入したHIDDEN FISH、ヤス一番?、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスの3名には未開の部分もあるからだ。正式なメンバーになってからの事を考えると、本当の意味でのスタートラインは1st AL『Do you know?』以降だったのかもしれない。「6人全員が同じように同じものを見て、じゃぁ次は何をやろうかって考えた時に、1人1人が音楽と向き合って考え、原点に立ち返れた気がしたんですね。そういったメンバーの意思っていうのは僕らがセカンドステージに突入したSG『シアワセナラテヲタタコウ/T.R.U.E』って曲を作った時かなりビタッと合致したというか…。これが本当に6人全員でのスタートだったと思うし…。そう考えると、6人全員で何かを作り上げるという作業を一からできたAL『5MC & 1DJ』は、やり切った!という自信があるんです。一人が100%の力を出し、600%になったところを100%に凝縮できた作品になりました」(MITSU) 楽曲全体から感じる揺ぎ無い方向性、真っ直ぐに伸びる一本の道を何の迷いもなく突き進むような潔さ、温かいグルーブ感。6人の絶大なる信頼関係と、妥協を惜しまない強靭な結束力が生み出した結晶が、まさにこのアルバムなのだ。「歳が違うだけで、見てきたのも、感じてるものってきっと同じなんだろうなって」(MITSU) 「全くその通りでございまして(笑)この関係を言葉にするのは表情に難しいんですけども、置かれてる環境とかがきっと大きな意味で同じだったのかもしれないですよね」(ノリ・ダ・ファンキーシビレサス以下ノリ) 「あとは、やっぱり1stを作った時の全員の目標っていうのが絶対に1位を取ってやる!っていう。そこを一緒に目指してしまったので、この関係は切り崩せないっていうか、もう一人も欠けちゃいかんだろうっていう(笑)。もちろん以前も仲はよかったんですけど、多少の不満なんかはあったと思うし、でも今はそれが全くないですね。鉄壁!」(MITSU) それはアルバム収録ラストの曲『Sweet Soul Music』を制作した時にも感じたことだったと言う。この曲はあえてトライアルソングという意味で、特に楽曲のイメージを伝えずDJ MITSUがMC陣にトラックを渡したところ、完成した5人の作品は全てDJ MITSU氏が思い描く『Sweet Soul Music』に符号するものだったとか!「これには正直驚きましたね。本当に奇跡に近い(笑)」(MITSU) 「MITSUさんのトラックだったからこそっていうのもあると思うんですよ。MITSUさんが持って来る曲って言うのは、本当にイメージが湧きやすいというか、僕らに想像する余地を与えてくれるっていうか」(CRYSTAL BOY)

●『5MC & 1DJ』と、その自信。

飾らない言葉、たまに顔を出す名古屋弁、この作品におけるもう一つの魅力は、間違いなくありのままの彼らだろう。とにかく実体験あるのみ!嘘はいかん!と声を大にするノリを横目にCRYSTAL BOYがこう語る。「アルバムが完成して、自分なりに聴いてみたら結局自分はこんな人間になりたいとか、こんな自分は嫌だとか、仲間や恋人の事を歌ってたり…全て自分の触れれる範囲のものばかり。俺たちって、本当に自分の中の小宇宙で生きてるなって思うんですよね(笑)」…等身大の自分たちを表現すること、聴き手と同じ目線にいるようなリリックは、時に力強く、時に優しく、私たちの背中を押してくれる。そして人肌温度をはらんだリリックを包み込むように、絶妙のセンスでキャッチーに、ポップに、ソウルに、ダンサブルにとトラックを仕上げるのが業師・DJ MITSU。この6人の歯車がガッチリと合った時、その可能性は無限大へと広がるのだ。「MITSUさんの大きさは北半球をかけめぐるんですよ〜」(CRYSTAL BOY) 「MITSUさんのマジックは東洋の神秘と歌われていまして〜」(ノリ) 「ははは。どこまで行ってんだ!まぁ今までも僕らは自分らのペースで、自分らの手でじっくりやってきたから、これから先もこの6人でならやっていけるっていう自信が持てましたね」(MITSU)

●nobodyknows+にとって名古屋ってどーよ?

nobodyknows+と言えば名古屋!というくらいに根を張り、活動拠点に置き、フットワークも軽く全国を駆け巡る彼ら。さぞかし地元への思い入れも強いのでは?と思いきや…「それはねーそこまで深いものでもないかもしれない(笑) 出て行く理由がないだけで(笑)」(ノリ) 「なんでココでやりたかったかったかっていうと、さっきも言った1位を取れる事を証明したかったからなのかもしれない。やっぱりHIP HOPの中心って東京にあると思うんですが、僕らは僕らなりのやり方で、どう楽しめるか、どうカウンターを食らわせられるか!みたいな想いがあって。それがHIP HOPの面白さだと思っているんですよね。そんな風に考えてる人って、ココ四国にもいっぱいいるんじゃないかな?!だったらぜひやってもらいたいね!(笑)。もっともっと強い街がいっぱいあってもいいんじゃないかな」(MITSU)

●47都道府県ツアーに向けて

「メンバーのヤス一番?が、曲はアルバムを聴いてもらって完成するんじゃなくて、ライブを一緒に体感してこそ完成するって…。皆が凄くその言葉に共感して、今回のツアーが実現しました。未知なる世界なので、終わった後にきっと何か得るものがあるんじゃないかと思っています」(CRYSTAL BOY)  ライブを一緒に体感してこそ完成する…いい言葉だなぁと思う。こんな風に自分たちのやって来たことを成就させられたら、ファンもメンバーもこれ以上の幸せはないだろう。しかし、偉業を成し遂げるには苦労もつきもの、初の試みということもあり、体調管理やメンタルなケアも必要なのでは? 「正直僕はそこまで不安な事とかもなくて、意外に普通に受け止めてます。ライブは一個一個が勝負みてぇなもんなんで、試合なんで!ハンディキャップマッチなんで!例えば僕ら6人対お客さんだったり、僕が一人で歌ってる時は1対お客さんだったり、もうどれだけ来てくれた方々をいわすか!って事しか考えてないんで(笑)  ライブでは僕の手は阿修羅くらいの感じに見えると思いますんで、ベルトが欲しかったらかかって来い!って感じです」(ノリ) さすが、一筋縄ではいかないのが彼らのいいところでもあるか。この素晴らしいアルバムを是非頭から聴いて、当日は会場で作品の総仕上げといこうではないか!『5MC & 1DJ』+オーディエンス…全てはそこで完成となるのだから…。

★AL「5MC&1DJ」NOW ON SALE!

2005年四国ライブ決定!
2/10(金) 19:00 徳島ジッターバグ
2/11(土) 17:30 高松オリーブホール
5/3(水) 17:30 高知キャラバンサライ
5/4(木) 17:30 松山サロンキティ