
KREVA6/19・20の日比谷野音のライブを持って活動を休止させたKICK THE CAN CREW。ソロ活動を宣言し、先陣を切ってスタードダッシュをかけたのは、キックのトラックメーカー天才・KREVA様。好奇心旺盛な彼が、持ち前のフットワークの軽さを生かし、挑んだソロワーク。6月にリリースしたSG『希望の炎』に続き、9/8にはSG『音色』、そして現時点でアルバムの音源も完成している。全ての作品から伝わってくるKREVAの“音楽大好き”なモチベーションは、ある種音楽に対するラブソングにも聴こえる。そんな新人KREVAに、作品について話を聞いた。
interview●aco nagata
音楽好きっていうしかないんすけどね。楽しいからやってる。あと周りが誉めてくれるのが原動力になってるかな。 ―楽曲誕生の早さにも驚いたんですが、楽曲の素晴らしさにも2度驚きまして…
「あ、それいいっすね〜。必ず誌面に書くように!」
―(笑)で、天才ですか?
「えっ今なんて??…天才??いい響きっすね〜。いやでも天才では無いと思いますよ(照れくさそうに)」
―キックの活動休止からソロリリースまでの期間って凄く短いんですけど…しかももうALの音源も上がってるし!
「去年8月から1月頭までキックの連続リリースがあったじゃないですか、それですごく忙しくて、その間にアルバムの曲(今度リリースされるもの)も作ったんですけど、その当時のインタビューとかで俺は今アルバム1枚分くらいの楽曲を持ってるって言ってて…それが今の音源になってるって感じですかね。今思えば忙しさの中で、自分を見失わないようにする為というか、自分で自分の曲を録って己を確認していたという感じですかね。それで一気に曲が生まれていったんだと思います」
―制作はどんな風に?
「いつも言ってるけどスタジオに行ってあの機材を触ってるのが好きなので、あれで遊んでると曲ができるという感じです」
―相棒のMPC4000!『希望の炎』はビデオクリップやジャケにも登場してたり…
「そう!ギタリストの人がよく自分のギター持って写ってるじゃないですか?だったら俺はこれで作ってんだよって分かってもらえるかなと」
―『希望の炎』のリリックはある種決意表明にも感じられるんですが凄く心に響くものがありました…
「よくそう言われるんですけど、作ったのが去年の7月だったからソロやるって決めてから録ったわけではないんですよ。とりあえず自分が録りたいから録った歌なんでね。リリックに関して男子からは“1人で泣いちまったよ”ってマジホメ言葉を言ってもらったりしたんですけど、女子からは言ってもらったことなかったんで、スゲエ嬉しいっすよ。アナタもしかして平成クレバ派ですね?(笑)」
―唄い出し“そうさ俺は最低の人間”は衝撃的でした!
「実は9/18にリリースの『音色』を一番最初に書いたんだけど、1人で歌録るとなったらやっぱり自分の好きなモノを書きたくて。そこで俺の好きなモノを考えてたら、あ、やっぱ音楽だなって。それで音色が誕生したんです。その後に希望の炎を録ったんですよ。その時期は凄く自分について考えてた時期で…結果、最低だなって。そこから書き出したんです。でも俺はまずトラックを作ってその曲で表現したいってのが強いから、完成した曲をずっと聴きながら言葉が出てくるのを待つという感じ。『希望の炎』は録った時に自分でも泣いちゃうっていうような感じではなかったけど、いつ聴いても楽しめるし、ずっと歌えそうだなと。あ、ずっと最低の人間って歌わなきゃいけないとか考えて無かったからね(笑)。そういうの考えてたら本当に長く歌える歌ってできないんだろうなって。それはなんか良く分かりました(笑)」
―声にはエフェクトがかかってて不思議な感じですよね
「歌ってみてかけてみたほうが切ないかなって。あれ一回しか歌って無いから。キックのGOOD MUSICのカップリングの曲のレコーディングが終わったその日に、そのまま社長とレコード会社の人に残ってもらって俺はこんな事ができるから聴いてくれって、ライブをしたんですよ。だから物凄く気合いが入ってるっていうか、生々しい感じ。そのアツサを涼しくする為にあの機械の感じをかけたとうか。もうホントに凄い吠えてる感じだったので、それでそうさ俺は最低の人間って叫ばれた日には食らっちゃう人も多いでしょ(笑)」
―逆に『音色』はラブソング??
「広い意味でのラブソングですかね。純粋にラブソングというよりは音色って人の名前みたいだから、俺の音楽好きなところを好きな人に例えて歌ったというような…だから突き詰めていくとラブソングではないかもしれないし、聴いた人によって捕え方は違うだろうし、ただラブソングに聴こえてくれたなら嬉しいですね」
―アルバムの音源も聴かせて頂いたのですが、KREVAさんがどれだけ音楽好きなのかっていうのが分かりました。
「へへへ。この人音楽好き過ぎてキモチワルイってならなければいいですけどね(笑)」
―あとコラボってる面々が凄い!
「この曲この人とやったら楽しいだろうなって考えてたのが実現したって感じで。ボニーピンクさんはすげー良かったですけど。事務所にお願いしに行って、歌詞とメロディはできてたからここを歌って欲しいんです!って言ったらこんな楽なのでいいんですかって。だから、はい、こんな楽なのがいいんです!って(笑)]
―とにかくフットワーク軽いんですけどそのバイタリティーの根源は?
「音楽好きっていうしかないんすけどね。楽しいからやってる。あと周りが誉めてくれるのが原動力になってるかな。DJとかやっててスゲエ盛り上がってるのとか見るのも好きだし、ライブとかで人がウワ〜ッってなってるのも好きだし…それこそまだまだやってみたい事いっぱいあるんですけどね」
―というのは?
「この間ギターをもらって…すっごい高いの。だから単純にギターが弾けるようになりたい。弾き語りたい」
―今後の展望は?
「アルバムが出てからしっかりツアーをやりたいなと思ってて、俺はモノがあって、それを聴いてくれてる人がある程度いる中でライブしたいなと思ってるから。結構歌ってもらう部分とかも想定して作ってたりするからね。ソロでもやっぱり一番になりたいと思ってるので、CDを買うとか、ライブがあればライブに来てくれるとかどんどん応援してくれると嬉しいと思ってるので宜しくお願いします!」

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