SOL'd OUT are
Diggy-MO'(Main MC)
Bro.Hi(Human Beat Box / MC)
Shinnosuke(Trackmaster)

99年結成の2MC+Trackmasterの3ピース。Diggy-MO'の高速弾丸ラップと抜群のメロディフロウ、Bro.Hiの日本のラッパー界でも唯一無二の本格的かつ驚異的ヒューマン・ビートボックス、Shinnosukeによる洗練されたスタイリッシュなトラックを携え、もはやHip Hop/R&Bの枠を超えたモンスター・グループとして進化し続ける、次世代ミュージックシーンの超実力派アップカマー。

interview●門屋奈緒

 石手川の桜が風に吹かれて舞い込んで来ていた松山サロンキティにて、新年度の始まったばかりの2004年4月1日、SOUL'd OUT Tour 2004"Love,Peace&Soul" が開催された。
「初めてだったけどダイレクトにレスポンスが伝わって来て楽しかった(Diggy-MO')」 満員に膨れ上がった場内で熱狂するお客さんの目をしっかりと見つめながら歌うDiggy-MO'の真っ直ぐな視線が印象的だった。Hip Hopというとどうも攻撃敵なイメージがあった私には、このライブは新鮮だった。不思議なことに何とも言えない優しさや暖かさを感じてしまったのだ。「そう言ってもらえるのは嬉しいことですね。やっぱり表現者として何か強く伝えていきたいですし、届いて欲しいなと思います。そして世に何か残したいというのはあります(Diggy-MO')」"表現者"とう響きがただのHip Hoperやラッパーにとどまらない彼らのオリジナルスタイルをよく映し出している。彼らの歌には独創性に富んだ洗練されたトラックやキャッチーなメロディがあり、そしてそこには真似の出来ない歌心が存在する。

  前作『Love, Peace&Soul』がその名の通りピースフルだったのに対し、ニューシングル『1,000,000 MONSTERS ATTACK』はデビュー曲『ウェカピポ』をはじめとする初期の作品を彷彿とさせるアグレッシブに攻めてくる感じ。2期目SOUL'd OUTの幕開けというか、原点回帰的な意味を持った1作だという。「リリース前にもかかわらずあの歌詞を皆が口ずさんでいて、本当に細かい所まで聴いてくれているんだなって分かって嬉しかった(Shinnosuke)」というその歌詞は「自分と向き合い、しかし説教臭くなるのは好きではない」Diggy-MO'と「明るく楽しいパーティソングというより、ついて来い!的なパーティソング」を作りたかったBro.Hiの共作。そしてイマジネーションをフルに活かし余計なモノを削り落とし美しいまでのトラックを紡ぎ出したShinnosukeの「ゴリおしファンクチューン」で、見事なまでのSOUL'd OUT節が完成し炸裂している。 彼らの楽曲には、一貫してSOUL'd OUTらしさという共通点を持たせながらもその中に、バリエーションが幅広く存在する。それらを音源で感じ、そしてライブへ行くと、SOUL'd OUTの要、 Shinnosukeのトラックアレンジによりさらに想像もしなかった展開で楽しませてくれる。「音源が2次元的な聞こえ方をするならばライブは3次元4次元へ飛ばすという感じ。音源も重要なんですけど両方あってこれがこういう風になるのかというのをトータルエンターテインメントとして自分たちも楽しんでいる。(Diggy-MO')」 今後のミュージシャンワークとしては、「大きく言うといろいろあるけど目の前のことを確実に詰めていく事、今はライブやツアーですね。そして自然の中で、野外でやりたいと思っています(Diggy-MO')」「基本的に作って歌う、というアーティスト、表現者なのでそれを極めていきたいですね。それをやらないと業種が違うということになってしまうから(Bro.Hi)」「スタジオワークが好きなので、個人的にはプロデューサー的な事を続け、彼ら2人をソロで出したいと思っています(Shinnosuke)」という事だ。 ニューシングル『1,000,000 MONSTERS ATTACK』で第2期SOUL'd OUTを始動させた彼ら。耳に残るあのメロディ、メッセージ性の強いあの歌詞、「デベデ デベデ」と口ずさむと力が沸いてきた。第2期自分始動?!制限、警戒心から解き放たれ「Into the fire!!」

 

5th Single 『1,000,000 MONSTERS ATTACK』
(ミリオン モンスターズ アタック) 2004.4.21 out!