2年ぶりのリリースとなりますが、どんな作品ですか?
「前作の延長線上にあるものです。前作で未完成だった所を仕上げ、要らない所を削って。その時は分からなかったけど後で気付くもんですね。要らない楽曲があったり、アレンジの甘さ、歌が歌えてない、マスタリングで失敗している・・・。今回は曲作りやレコーディングに時間かけたので満足しています。今までになくコーラスパートが増えていたり新しいリズムも取り入れています。今までは"オレ達がよかったらそれでいいんだ""突っ走るのもカッコイイ"という感じがあってガチガチだったんですが、今回は素人の意見も聞きながら何にでも挑戦してみようという感じでした。時間差はあったものの耳を傾けられるようになりましたね。」
全曲聴いて思ったのが、今まで"ゼロアワーはやっぱライブでしょー"と思っていたのが、今回のは音源聞いただけでも十分楽しめるって事。
「そうなんです、今回は曲で勝負したいと思っていました。楽曲に自身アリです。」
タイトルの『GROOVY CRAZY
bOUTIqUE』というのは?
「"ブティック"という言葉を使いたかったんです。この響きと、言葉の持つ雰囲気=いろんな物が楽しそうに並んでいるような。このアルバムにもいろんなタイプの6曲が入っていますし。新しいロックに触れてみたいと思ってる人がいたら騙されたと思って聞いてみて下さい。」
英語で歌うものと日本語で歌うものがありますが。
「英語で歌うのはノリ重視のもので韻を踏ませたり、メッセージ性が強いものは日本語にしたり。ロックはもともと英語で歌われていたものなので日本語には乗せにくいんですよね。あとは、日本語パンクが充満しているから余計に使いたくないというのもあります。どれも同じに聞こえてしまうので・・・。」
今後も松山に居ながらやっていくのでしょうか?
「松山にいると物理的にも精神的にもハンデがあるので、本当は東京に行きたいけど、松山が好きなヤツもいるし。楽なのかもしれないね。オレらはマニアックなバンドなので人口が多い方がいいんじゃないかな?だからチャンスがあれば、とは思っています。」
今後の予定は?そしてゼロアワーはどんなバンドになっていくのでしょう?
「近い所、アメリカ西海岸へ行って一度自分たちがどれだけ小さいかを知って来ようと思っています。そして、今後は流行りだけではない雰囲気のあるバンドになっていきたいと思っています。」
自らの姿を、改めて、自らの目と心でキッチリ受け止めようとし始めた彼ら。自己認識こそが前向きな発展に繋がる重要要素なのだろう。今後のゼロアワーの行方を見届けてゆきたい。
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