INTERVIEW |
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―6/27発売のNEW ALBUM「transition」は、前作「SHEEP」より実に1年7ヵ月振りのリリースとなりますが、1st ALBUM移行、約1年のペースでコンスタントにALBUMを出されてきた山崎さんにとっては少し長いブランクだったような…。 「そーですね。実質的に次のALはちょと長めにやろうと思ってて…オリジナルALBUMなんでもちろん曲や歌詞をあたためるっていうのもあったんですが、長く時間をかけて作りたかった。」 ―今回のALBUMは先行sg の「Plastic Soul」にも見られるように、今までの山崎さんの方向性とは少し違ってきていると思いますが…例えばデジタル感だったりとか、ジャズだったりとか…御自身の中で何か変化はありましたか? 「常に新しいことをややろうとはしているんです。今までの僕のカラーはやってきた事で定着してるんだと思いますが、自分としては毎回毎回新しい試みや、方向でやっているつもりなので…。基本的にイメージを大幅に変えたというよりも、新しいものを作るんだっていう気持ちでのぞみました。」 ―N.Yにてのレコーディング…きっかけというのは…? 「もともと向こうに住んでいる知人がいまして…それでN.Yへ行ってみようと思ったんです。自分が音楽を制作するにあたって、スタッフをかために行ったのではなく、言ってみればひょんなことからという部分がすごく大きい。アルバム制作も全て出会いから始まったというか…。勇んでN.Yに行ったわけではないので凄くリラックスしてレコーディングもできましたね。エンジニアも現地に行ってから探しましたし…。基本的には『出会い』から…ですね。」 ―今回のALBUMにおいては新しい試みも多かったのでは?全く知らない現地のスタッフやアーティストとセッションしてみていかがでしたか? 「その場の勢いでレコーディングしたものも多いので、ラテンだったりジャズだったりいろんなテイストのものが組み込まれていると思います。どちらかと言えば煮詰めるというよりコラボレートが多かったんで。レコーディングでは作業的には早かったし…一人でサウンドを構築しているととても時間がかかりますが、とにかく短時間でできた。皆さん上手いし、理解が早い。向こうのミュージシャンは一人 一人が凄く自立しているところが日本とは違うというか…。いっぱいミュージシャンがいる中で、競争は激しいと思うんですが、他に依存することなく充実した環境の中で一人一人が自律している。そういう意味でも勉強になったし、やって良かったと思いますね。」 ―ALBUMのジャケットなんですが…今回珍しくスーツ姿ですよね?心境の変化とかありましたか? 「ジャケットをス−ツにしようと言ったのは僕で、一つ節目になるだろうALになると思ったので。今まではスーツっていうのは自分に似合わないというか…敷居が高いというか…ちょっと堅いイメージがあったので着てこなかった。あのー、成人式に写真を撮っていませんもので。今年ミソジですし…。(笑)何かこう…思い付きません…。何の気の迷いだったんでしょうか??ある意味成人式だったんでしょうか…。」 ―このtransitionには「移り変わる」とか「過渡期」などという意味がありますが、これって今の山崎さんを象徴しているというか…そういう意味で付けたと解釈していいんでしょうか? 「そうですね。『過渡期』とか『移り変わり』色んな意味での変化というのはあると思います。今の自分を投影しているというか…でも「変わったぞ」ではなく、ALというものは単に記録にすぎず、始まりにすぎないから…その過程においてあのタイトルが良かったんですね〜。」 ―山崎さんと言えば音楽活動の他に、映画やドラマなど俳優としても活躍されていますよね。 ミュージシャンと俳優の位置付けってあるんでしょうか? 「ありまちぇん(←小声で)。俳優は…いい経験だったぁぁぁぁぁぁぁ(フェードアウト)みたいな感じです。俳優業とミュージシャンは両立されていませんでした。その時期音楽に煮詰まっていたということもあったので…もちろん両方がかぶってた時期もあったけど。苦しみ以外の何者でもない!」 ―さてさて8月からは過去最多の86箇所にも及ぶロングツアーが始まりますが、四国でも6公演!今回こんな長いツアーを企画して全国をまわろうと思った意図は? 「長い期間ツアーをやる分において作業的にはそこまで辛いことではないし、できないことではなかったという事と、日本全国をまわるわけですが、例えばオールスタンディングのところがちょっと辛い人 にはホールに来てもらうとか…二段がまえみたいなね。そういう風に考えていくと、このくらいの数になるというか…さっするに(笑)ただ数を指定して「100本やります!」とかは言ってないんですけど、 ええでー、やるでー。とは言ってましたが(←面白そうに)ふたあけてみるとこの数になってました。 ま、スタッフもミュージシャンも未知の領域なんでちょっとドキドキしてます。」 ―気になるのはその見せ方なんですけど…このALBUMでやってきたことを実際のツアーでは再現されるんでしょうか? 「パフォーマンスすることに関しては、CDの音源の再現は考えていない。トリオバンドでのジャズ風な感じも面白いので3ピースでまわろうかなと。とりあえず試行錯誤して考えていきます。」 ―前回の鳴門公演では盛り上がりが足りなかったのでは…などとファンの方からハガキが届いてたりしましたが…四国のファンっておとなしいですか? 「鳴門だったけ?おとなしいという印象はなかったけど、俺変なこと言ったんやろな〜MCとかで。「鳴門だけに巻き入ってるね〜」とか(笑)。でも基本的に四国の人はいい意味でエネルギッシュ。だからイメージとしては“あらくれ”。ライブが荒れるっていう意味でね。だから一言で表わすとしたら四国は“エナジー”かな?ファンに対して望むものとかは何もない。「こうやってノってくれ!」とか「俺の名前はー??」みたいなのはない(笑)。僕は与えられた場所でやるのみです!」 ―四国での面白いエピソードがあれば教えて下さい。 「あれはいつやったかな〜。霧の中飛行機が飛ばなくて…松山空港にいたんですけど…松崎しげるさんがいましてね、あの人も飛べなかったみたいですね。(一同大爆笑)」 ―今年でミソジを迎える山崎さんですが、心境の変化などは…? 「しっかりしないといけないなっていうのはちょっと思いましたね。あのー、今まで自覚を持って何かをやるっていうとがなかなか…そのー、ま、音楽みたいな衝動であったりとか、そういうものはなかなか言葉に表わしづらいものだと思っていましたが、ことそれをですね〜、まあ一種のそのーある程度自分の行動であったり、音楽をやっていくことに説明を付けようかなーと思いました。今まではほら、ロックだぜっとか、モップだぜっ。とかヒップだぜっとか、ん?モップって何や??(笑)で、片付けてた部分をもうちょっと明確に…。口だけでしょうけど、難しいぢすよね。そういう話をすると本当に奥が深いというか…やから止めます(笑)。」 ―では最後にファンへのメッセージを…。 「え〜12月あたりには四国…。シコ〜ク行きたいです!(周りから寒い!!との声が…)寒いですか??寒いですよね〜12月頃は(笑)っていうか、ライブなんてーのはどうなるか分からないですけど、12月辺りにはあぶらも乗ってきてると思います!ので期待してて欲しいですね!」
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