SING LIKE TALKING interview
佐藤竹善 藤田千章 西村智彦


全国ツアーです。
 4年ぶりの再始動の表情を直接、人肌として皆さんに伝えられる時がまたまたやってまいりました。
音楽シーンにおいて、僅かデビュー14年ですら様々なムーブメントの変遷がありましたが、
前衛性と普遍性の融和がポップスの魂と信じながら、今回も芸人としてひたすら楽しんで、
楽しませる事が出来たら幸いです。               
佐藤竹善


―――4年4ヶ月振りのオリジナル10thアルバム『METABOLISM』、今までのSLTのイメージをひっくり返された。特に1〜2曲目は驚き以外の何者でもなかった。

藤田「4年4ヶ月の間にそれぞれソロ活動などで充電したり勉強したり自分の世界を広げたりしたこと、その年月を詰め込んだアルバムだと思います。だからそれだけの時間の経過分の変化が感じられると思います。今までのイメージをそれぞれがお持ちでしょうけど、SLTの3人って事に関しては、ますますイメージが大きく感じられるかもしれませんね。」
佐藤「意図的に変えたのではなく、今の自分から生まれ出て来るものなんです。デビューの時から続いている事ですけど"変わる"というより"広がる"という感じ。こっちからこっちへ移るのではなく、核があったものが膨らむ、知らなかった音楽や興味が広がるという感じ。」

―――今回のアルバムは多彩なゲストミュージシャンを迎えての作成だった。

西村「リンドバーグの小柳"Cherry"晶法さんとは一緒にバンド組んでたんですけど、それを形にしたいなって事で今回声かけたら『え?SLTでやるの!?自分のやり方でしかやれないからね。ダメだったら帰るよ』って(笑)。元ブランキーの中村達也さんは僕のソロの中でも1曲たたいてるんですけど、すっごいパンクロックの人だなって思ったね。音がもう凶器なんですよ。ヘタにこっちが合わせて行こうとすると合わないし、それどころかどんどん音が死んでいくし。逆に、そっちがそれで行くんなら、こっちはこの手でいく!ガガガガーッ!って感じでやったら合うんですよ。普通ぶつかり合ったらはじけちゃう感じですけどね、音楽の不思議さを感じましたね。」

―――新作への思い入れや、CDが出来た時まず思うことは?

佐藤「ソロ活動を経てのアルバムなんでその成果が出てると思います。客観的に見えてないかもしれないけど、今までのアルバムの中で、求めていたバンドという音がそのまま出ているなって思います。CDが上がって来た日は一番嬉しい、もうそれだけ・・・」
藤田「僕は・・・嬉しいのもそうなんですけど、"ホッ"とするんですよね(一同笑)。一区切り、ビール飲みてぇな、みたいな(笑)。」
西村「やっと終わったー、疲れました、って感じ。さんざレコーディングで聞いてるから、ちょっと離れたいな、ぐらい(笑)。改めて3人で聞いたりはしないので、意外とラジオ局でDJがかけたのを真剣になって聞いたりして。チェックしてももうどうしようもなんないのにチェックしてみたりして(笑)。」 藤田「もう遅いよ!みたいな。」

―――12/20〜3ヶ月余りのツアーが始まるがどんな構想を立てているのだろうか。

佐藤「今までの10枚のアルバムからピックアップして、それを今の僕らの空気で表現して届けられるようにしていきます。それだけは大事にしたいですね。このアルバムから知った人も昔から聞いてくれてる人も全然知らない人も、みんな疎外感ないような構成になっていますから。あと、前々回かな?僕らが(松山市民会館)中ホールでやってる時、隣の大ホールで工藤静香さんがやってたんですね。その頃は歌謡曲全盛時代だったけど、今や彼女も歌謡曲って感じじゃないですし女優さんだったりするでしょ。時の流れを感じるなって。でも変わらない所は変わらないで自分たちの守るべきものはしっかり持つ、媚びも売らないし。」

―――間もなくツアーの準備期間に入る。今回のバンド音を重視したアルバムにちなんで、厚めの音になるのだろうか?そして今回のツアーにかける思いは?

佐藤「人数は減ったんですけど、新しいバンドなんでグルーブから作り出さなきゃいけないし、人間が奏でるものなので空気感みたいなものもね、それはきちっと作り上げます。リハーサルしてる時は精神的に辛いですよ、人に任せちゃうと楽なんでしょうけど。だから拓郎さんのツアーでコーラスやってる時はヒジョーに楽でしたね(笑)。僕はボーカルだから前に立っちゃうと後ろが見えないんで、本番までに安心できる段階にまでもって行っとかないと。」
藤田「ほんと、久しぶりなんでね。お客さんも貴重な時間の中集まって頂いてありがたいですし、ようやく出たアルバム、そしてツアー、僕ら自身ももの凄く楽しみにしています。四国には昔から応援してくれている人もいるし、ひときわ頑張りたいと思います。」
西村「ニューアルバム『METABOLISM』からだけでなく昔の曲もたくさんやるし、バンドメンバーも違うし、"今"のSLTの感じを表現していきますんで、是非!楽しみにしていただきたいと思います。」

待望のツアーが堂々決定!
旧譜〜最新アルバム『METABOLISM』からの選曲によるベストライブ。ファンの期待を裏切る事のない構成になる事間違いなし。新旧織り交ぜての彼らの音楽ワールドを是非ライブで!! 

1/31(木)高知県民文化ホール 2/1(金)松山市民会館 18:30start 全席指定\6500 チケット発売中!!